喪失感を抱いた時がきっかけに【メタバースクリニック】依存症自助グループ

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今回はメタバースクリニックで行われた「あなたの周りにある引き金について 依存症自助グループ第4回」についてです。

今回も前回に引き続き薬物・アルコール依存から更生されたリピーターの方が参加して頂きました。

前回の様子はこちらです。

あなたの周りにある引き金について

kohekohe:第4回なんですけど、今日は「あなたの周りにある引き金について」です。

引き金の話は第2回で一回、第3回とかでもちょっと出てきたりしてましたがやっぱり引き金っていう話がやっぱ続くんですね。で、5回も引き金の話なのでやっぱり大事なんですね。

Aさん:うん。引き金がそうですね大事なんでしょうね。引き金さえ気を付ければっていうところありますからね。

kohekohe:確かにね。ということで始めていきますね。

どんな時にアルコールとか薬物とかを使うことが多かった?

kohekohe:引き金には、外的な引き金と、内的な引き金っていうのがあります。第4回となる今回は外的な「自分の外側から来る引き金」について考えていきましょう。

まず、いきなり質問になるんですけど、どんな時にアルコールとか薬物とかを使うことが多かったですか?

Aさん:アルコールと薬物は違ってて、アルコールは暇な時とか寝つきとか、意識を失いたい時、まあ、生きたくないっていう、消えたい時ですね。アルコールはそうです。

覚醒剤とか興奮系は、頑張る時エナジードリンク代わりです。「さあ、これで頑張るぞ」みたいな。

ダウン系のなんか睡眠薬とか処方薬遊びとかしてた時も、基本的には「意識を失いたい」今の自分を抜け出したいような今の自分をやめたいっていう時ですね。

kohekohe:だから現実を忘れたい時に使うのがアルコールとかダウナー系覚醒剤とかはどっちかって言うと覚醒させたいっていう時ですもんね。

Aさん:そうですね。

どんな状況になると使ってしまう?

kohekohe:うーん、なるほど。なんか例えば状況とかってありますか?こういう時に使う使いがちだったとか、こういう要素が揃うとなんか使っちゃうとかそういうのはありますか?

Aさん:最初の方は、定期的に月二回とか買いに行ってたので。本当に「買い出しに行く」感じだったので。最後の方はもうやめようって思った後は、例えばお金たまたま三万円もらって。学生の頃で親からお金もらって「お金がある」「近くに買える場所がある」「誰もいないから今日、家ひとりだ」みたいな時に「あ、よし行けるぞ」みたいな。

タイミングを重なってGOサインが出ると使っちゃうみたいな感じでしたね。

kohekohe:うん、うん。

Aさん:これは違法薬物の、割とハードドラッグの話なんですけど、アルコールとかの気を紛らわす系やつはやっぱり「つらいことがあった時」とか・・・やっぱり喪失感がすごくキーワードになってる気がします。

kohekohe:なるほどね

Aさん:解ってもらえなかったとか

kohekohe:ああ

Aさん:「苦しかった」とか「大事なものを失っちゃった」とか

kohekohe:はいはい

Aさん:大事なものってのは、「名誉」だったり「信頼」だったり、そういうこともあると思うんですよ。友人だったりとか。

何か喪失感を伴った時に何か埋めようとしてやっぱ薬物を入れようとしてる節はちょっと感じます。やめようと思って一番、喪失感がやばい。

kohekohe:それは薬物の方ですか?

Aさん:これはアルコールの方ですね。

kohekohe:ああ、なるほど。やっぱり「嫌な気持ちとかを払拭したい」とかそういう要素があるんですね。やっぱり頭の中から何か消えさせたいというか。飲んで忘れたいみたいなね、やっぱありますよね。

依存になりやすいのは体質的なものもある

Aさん:もしかしたら、そういう「ストレスに弱いという人種なのかもしれない」ですよね。他の人が使わなくて平気なんだっていうことは。

kohekohe:うん。アルコールについてはみんな飲んでますからね。

Aさん:そうですね。

kohekohe:まあでも「依存っぽくなりやすい」っていうのは少し体質的なものもあるみたいですけどね。遺伝子レベルの話で。

Aさん:そういえば、おやじもアル中だったんですよね。

kohekohe:そうなんですね。この間の第3回の時におっしゃってましたけど。「病気なのか、自分が駄目だからなのか」みたいなお話されてましたけどね。

その辺で言うと「持って生まれたもの」って考えると自分が努力してないからっていうことではないっていう可能性もやっぱありますよね。

Aさん:うん、そうですね。本当に一流のミュージシャンとか、スポーツ選手とかでも結構、泥沼にハマる人が結構多いから。なんだろう才能はあっても共有感覚っていうのかなあ。解ってもらえないとか孤独感を感じてる人って意外と優秀な人でも多いだろうなって思いますよね。

kohekohe:確かにそうですよね、ありがとうございます。

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